蛍の季節がやってきました。ここ平田観光農園のある三次市でもあちこちで蛍祭りが開催されます。古来より日本人は蛍を儚いものと捉えることが多いですよね。実際、成虫になった蛍は、食物をとることができず、わずかな水だけで一週間ちょっとの命を燃やし、美しく光りながら恋人を探すのですから、日本人にはたまらない存在です。鳴かないのも奥ゆかしくて、昔から短歌でもよく詠まれてきました。 鳴く声も聞こえぬものの哀しきは偲びに燃ゆる蛍なりけり 藤原高遠 さゆり葉のしられぬ恋もあるものを身よりあまりて行く蛍かな 藤原定家 ちょっと気持ちが沈んできますよね。野坂昭如先生の『火垂るの墓』を思い出すと、もう絶句です。この写真はサクマ式ドロップスならぬさくらんぼドロップス。